一括査定を利用して売却を検討しているお客様からお話をお聞きする機会がありました。

数年前に相続した土地を売却するご決断をされて、とりあえず気軽に使える一括査定サイトを利用して売却価格を検討することにしたそうです。

売地とスマートフォンを手にした女性
3社からの査定価格の提示がありました

査定依頼の登録をすると間もなく、3社から連絡がありそれぞれに現地を見ていただいた上で売却価格の査定額の提示を受けました。その中で最も高額だった会社に依頼する運びとなり、媒介契約を締結していざ販売活動を開始いたしました。

その後1週間ほどして、販売を依頼した会社から連絡があって、1500万円であれば購入したいというお客様がいるというお話でした。まだ月日も経っておらず、2000万円の査定価格は何だったのかというお気持ちもあり、とりあえずお断りしたそうです。

売る側もある程度は査定価格で予定していることもあるでしょうし、少しのお値引きならともかく、500万円の差額は大きすぎますよね。

未だに買い手がついていない現状

1500万円でのお話をお断りしてから間もなく3ヵ月が経つということで、いよいよ価格の見直しが必要なのかという気持ちになってきたそうです。

販売を依頼した会社からはその後も1500万円なら購入するお客様がいるというお話以外はなく、時間だけが過ぎて行ったような感じでした。1500万円での購入希望は何となく出来レースなのかなという印象でした。

率直なところ2000万円での売却は厳しいというお話はいたしましたが、不動産会社からの査定ということもあり、そのうち相応の買主が現われるのではと期待する気持ちもわかります。ただ売れないという現実がこのまま続きそうであれば、例えばあと1ヵ月待ってみて価格の相談に乗るということになりました。

物件ごとに売りたい価格と売れる価格のギャップは異なりますが、この物件については多少差が大きかったのかもしれませんね。