不動産購入の価格交渉の際、売主側に意思表示する方法のひとつに「買付証明書」があります。「購入申込書」と言う場合もございますが、口頭でお値引きを交渉するよりは、売主側にとっても分かりやすく、買主側のお気持ちも伝わることでしょう。

購入申込書を書く人のイラスト

記載する内容は、住所、氏名、購入希望物件の概要、そして希望価格。場合によっては、希望価格の根拠も記載することもあります。あとはいつまでもお話が纏まらないということがないように、有効期間も記載することが望ましいでしょう。

売主側も実際に金額提示されていたほうが、より具体的に検討できますので、回答するまでの時間が短縮されます。有効期間が記載されていればさらに短縮効果はあると思います。あとは、売主側で価格について承諾できれば、めでたく合意ということになります。

もちろん、売主側から多少上乗せした金額で逆提示を受けるケースもございますが、いずれにしても言った言わないという状況にならないで交渉できますので、合意に至る可能性は高くなります。

そんな買付申込書ですが、先日の買主様は、A4の便箋に直筆で記入されて提出されました。物件に巡り合えた感謝の気持ちから始まり、丁寧にお値引きをお願いするような内容の文書でしたが、そんなお気持ちが伝わったのか、めでたく合意と相成りました。

買主様の誠実さも伝わったのか、そんな良縁に立ち会えて気持ちよくお手伝いさせていただきました。