全国的に自転車の事故による死亡事故が増えているということで、松本市でも自転車利用の安全性・快適性を高めるために自転車通行空間の整備基準と方針が定められていて、その中に矢羽根マークを整備していくという施策もございます。
松本市では車道混在と言われる自転車通行空間の整備に力を入れているということで、通常のように帯状の外側線で自転車レーンを区画することなく、矢羽根と呼ばれる矢印型の路面標示で通行空間を認知してもらうという考え方です。
松本市には狭い道路が多いですが、道路幅の狭い場所でも対応が可能で、整備時間も短くなるというメリットや、従来の自転車レーンに比較して矢羽根の整備費用はおよそ25分の1に抑えられるということでより広範囲に渡って整備ができるという効果があるそうです。
自転車は軽車両に分類されるため、車道では左側通行が原則です。矢羽根を目印に車道走行率が増加して、対歩行者事故の減少が見られるという京都市での研究結果もあるようです。一方、自動車もより自転車走行を視認することにより対自動車事故の抑制も期待できるということです。
松本市の中心市街地から着手して徐々に郊外へ広げていく予定です。弊社の事務所前の道路にも矢羽根マークが整備されていました。車道混在ということでほぼ車道部分にあります。対歩行者の事故は減るかもしれませんが、一方で煽られた自転車がスピードを出して大事故にならないことを祈ります。