弊社の本店移転を機に、道路沿いの弊社所有スペースに自動販売機の設置を検討いたしました。設置できるスペースと電源があればと安易に考えていましたが、実際にネット経由で何社かと相談したところ、何とか1社だけ設置が可能という結果となりました。

松本市のH.I.C不動産敷地内に設置された自動販売機

大手飲料メーカーさん2社と各種メーカー取り扱いの代理店1社との相談となりました。最初に相談にお越しいただいたメーカーさんからは設置不可とのご回答でした。月に300本以上の販売が見込める場所でないと設置が難しいとのことでした。

コンビニが増えた昨今ではただでさえ売上が見込めない路面設置はかなりハードルが高いようです。利用が見込める社員の数が多い大きな会社のフロアや、人の出入りが多い商業施設等での設置がメインとなっているとのことでした。

最初からハードルの高さを痛感いたしましたが、2社目のメーカーさんも同様の条件になるとのこと。確かに電気代は弊社負担となりますのでそれすらも回収できないような状況となるとメーカーさんもおいそれ設置ができないということですね。

最近は省エネ機能を備えた自販機といっても、毎月の電気代が2~3000円とのこと。販売手数料は各社異なりますが、仮に2割だとしたら最低150本程度は売れないと電気代すら回収できないということになります。

メーカーさんも例え1台だけだとしても商品や釣銭の補充、機械のメンテナンス等に人件費を要しますのであまり需要が見込めない場所だと設置基準に満たないということになります。キャッシュレスの機器もあるのですが高価なため相当の売上が見込めないと設置できないということでした。

いよいよ3社目の代理店さんとのご相談ということになりましたが、メーカーさんに比べて最低売上のハードルはなく、他の機器のメンテナンスルートにある等の条件を満たせば設置は可能ということでした。結果、各種メーカーの商品を陳列した機器を設置することとなりました。

売上のハードルはないとは言え、電気代も回収できないような状態になれば契約解除もご相談ということで、7月末の猛暑の中設置する運びとなりました。たまたま近隣で道路工事や建築工事が重なっていたこともあり、単月では先ほどのメーカーさんのハードルに近い本数が出ていました。

そこそこ人通りもありますので末永くお付き合いできればといったところですね。