株価の動きに遅れて連動すると言われている不動産の価格ですが、目下株価は上昇中です。株価に比べて不動産の価格の振れ幅は少ないですが、それでも価格が大きいですから購入する側としては購入予算もそれなりに上乗せすることになり計画の見直しも必要になることでしょう。
経済の細かい仕組みについてはあまり詳しくありませんが、バブルの再来という専門家もいるほど特に首都圏のマンション価格の高騰が続いています。株を多く保有する富裕層の需要が高くなることによりマンション価格については株価の上昇に敏感に反応していると予測できます。
一方、新築分譲住宅や中古住宅に関しては株価の影響は多少はあるかもしれませんが、それよりもその地域の受給バランスや在庫状況によるところが大きいような気がします。例えば需要はある程度一定していても会社によっては在庫多寡になるとどうしても価格を下げざるを得ません。
松本市のような地方都市は一般的に首都圏の動きに半年から1年遅れて反応すると言われています。さらに駅周辺や利便性の高い立地に限ってとも言われています。ただし郊外の不動産についてはその影響はほとんどなく、主に地域の受給バランスによる値動きといった印象です。
松本市街地の不動産価格は数年前に比べて少しづつではありますが上昇傾向にあります。松本市内の土地の平均坪単価は20万円前後ですが、駅やお城周辺の市街地では坪単価が35万円というような物件もみられます。それでも比較対象が少ないこともあり早期に売れています。
松本駅から車で15分ほどの大型ショッピング施設の近くの土地でも坪単価が30万円を超えている物件もありますが、それでも一定の需要があり以前より多少の時間は要しますが売れています。一生ものですので総額で予算内に収まれば購入する層も一定数いるということです。
市街地や利便性の良い土地は将来的に値上がりする可能性があり、また大幅に値下がりする可能性が低いことから一生ものと言えども資産性が高いという視点で見れば購入を決断するハードルも多少は低くなるのかもしれませんね。
松本市内は公的な機関が公表する基準価格の単価も微増しています。今後もゆるやかな上昇が続いていくのでしょうか。坪単価はひとつの指標ですので希望する間取りや駐車スペースが確保できれば総額で無理なく返済していけるかという視点で検討したいものですね。