住宅用地を購入する際には色々な希望条件があります。インターネットの検索画面には条件を入力する欄がありますが、多くのサイトでは上から地域、面積、通学区、価格帯等を入力するようになっていますので、希望条件の中での優先順位と考えている方が多いということでしょう。
100%希望通りの土地が見つかるのは稀です。希望の建物が入らない、駐車スペースが確保できない、道路が狭くて車が通れないなど物理的厳しいのは別として、何かしらは許容範囲に収まっていれば検討という条件もいくつか出てくるものです。
小中学校区を優先される方は多いですが、それはそれで検討範囲が絞れて効率的かと思います。逆に学校区の制限がなければ大いに選択肢が広がることになりますが、それはそれで土地の面積や価格の優先順位が高くなることでしょう。
意外と職場の近くを優先される方は少ないように感じます。あまりに近くに住むと何か緊急の際に呼び出されるリスクがあったり飲み会に誘われやすくなったりと、せっかくのマイホームが気の休まらない場所になってしまうという考えの方もいました。
道路との関係も土地を選ぶ際の重要な要素となります。敷地の南側が道路に接している土地は一番人気です。複数区画の分譲地の販売状況を見ていても南側道路の土地から売れていって、その次に東側といった具合です。西側と北側はそれほど売れ行きに差異がないように思います。
日当たりを考慮した結果の順番ということですが、では角地はどうかというと、南側と東側の二方向道路に接している東南角地は当然日当たりは文句なしで、駐車スペースの計画もやりやすいので希少価値が高く希望される方も多く、その分価格も高くなる傾向にあります。
また周囲から目立つ場所にありますので、外構工事も見栄えやプライバシー確保を考慮した結果予想以上にコストがかかることも考えられます。何かとコストが嵩みますが、交通量が多く小さなお子様がいるご家庭では安全面において敬遠されるケースもございます。
最近は平屋建てを検討する方が多いように感じます。2階がない分日当たりの検討はもちろんのこと駐車スペースを考慮すると道路に接している間口も最低でも10m前後は必要かと思います。平屋建ては2階建てよりも総合的にコスト増となるケースが多いので慎重に検討したいですね。
今は共働きの家庭も多く昼間は不在であったり、照明や空調設備が格段に進化しているので、道路付けよりも立地や価格が希望通りであればご決断する方も多いのではないでしょうか。悩み過ぎて本末転倒にならぬように不動産会社や建築会社の意見も聞いてみると良いでしょう。