不動産を売却する際に一番気になるのはその不動産が一体いくらで売れるのかということでしょう。当然より高く売れることが理想ですが、個別要素の強い不動産の売却価格の査定はいくつかの要因によってその価格を決めることになります。
査定額に最も影響する要因は立地です。都心部では駅から近ければ近いほどその査定価格は高く評価されます。敬遠されるような険悪施設があったり多少周辺の環境が芳しくなくてもそれほど査定価格に影響することもございません。
地方都市も同じく駅から近いほどその査定価格は高くなりますが、都心部ほどの影響は少ないように感じます。基本的には車での移動が多くなりますので、大型ショッピング施設などの生活施設が充実しているエリアであれば駅周辺とそれほど差がない評価となるケースもあります。
次に重要視される要因は敷地と道路の関係です。道路に接していないいわゆる袋地は問題外ですが、例えば前面の道路に建物の建築許可ギリギリの2m幅しか接していない、あるいは接している道路の幅が4m未満であれば評価にマイナスの影響となってしまいます。
敷地の形についても相当な変形地で有効利用できない潰れ地部分は通常評価の対象となりません。また上下水道設備などのライフラインが整備されていないような土地であれば、利用できる状態にするための工事費用相当額がマイナス要因となります。
敷地に古い建物が建っている場合にはその建物の劣化状況によっては多少の評価をするのかあるいはゼロ評価ということになりますが、あまりにも状態が悪い場合にはその建物の取り壊し費用相当額がマイナス評価の要因となります。
その他には周辺の騒音や振動の有無、日照採光の状況や眺望景観なども評価の要因になりますが、これらについては感じ方に個人差もありますので、四方が高い建物に囲まれているなどよほどの要因でもなければ評価に大きく影響することはございません。
そして最終的にはその土地や建物の需要がどのくらいあるのかという観点になります。それほど人気のないエリアでも街並みが美しいなど魅力的な要因があればそれなりの評価となりますので、流通性等といった部分で調整することになります。
弊社でも買取りと仲介の両視点での売却査定を行っておりますので売却をお考えの方はお気軽にご相談にお越しください。