先日、県外からUターンを検討している方がご相談に来られました。現在は分譲マンションに住んでいらっしゃいますが、松本市へ移住の際には、土地は狭くて庭スペースがなくても駐車スペースが1台分あれば良いので一戸建てを新築したいということでした。

現在の分譲マンションは利便性が良く、管理もお任せなのでとても快適なのですが、その分毎月の管理費が必要であったり、計画があいまいでどのくらいの費用がかかるかも判然としない修繕に対して、毎月一定の修繕積立金が発生することがとても負担に感じていると言います。
管理費は人件費や材料費の高騰に伴い定期的に増額され、修繕積立金については販売当初は購入の心理的ハードルを下げるために低めに設定されていることも多く、これもまた定期的に見直されますが、減額されるという計画はまずございません。
一生住み続けるということを考えた場合、また相続で後世に引き継ぐことを考えても、土地を買って小さくても一戸建てを新築した方が得策と考えたそうです。奥様のご出身が松本市ということもあり土地勘があるので、土地探しに対する不安はそれほど高くないというお話でした。
中古住宅という選択肢もお持ちのようでしたが、予め計画している予算の中で、物件によってはリフォーム費用の予算の想定が難しいということから、多少狭くても土地を購入して新築するという気持ちの方が大きいとのことでした。
土地を探している方の多くは50~60坪程度の広さを求めますので、30坪程度の狭小土地であれば競合も少なく、坪単価は多少高いと思われますが、総額費用は抑えることができます。駐車スペースも1台分であれば外構工事費用も抑えることができるでしょう。
建物も建築会社で新築するというのではなく、コンテナハウスという選択肢もお持ちのようでした。コンテナハウスは住宅設備などフル装備でも1000万円程度と聞いたことがありますが、基礎工事や外構工事は別途必要かと思います。また土地に定着しますので固定資産税も発生します。
半年程度は中古住宅や土地を探して、ご縁がないようであれば一旦賃貸住宅に入居することも予定されています。ある程度期間を決めて計画することは、理想を追い求めて迷宮入りするよりは合理的な考え方だとあらためて感じました。弊社でもご縁があるようお手伝いさせていただきます。