賃貸住宅の入居を検討する際に、最重要条件となる家賃。毎月数万円~の負担は大きいですよね。

そんな家賃の減額交渉はとてもハードルが高いものです。高く貸したいオーナーと安く借りたい入居者という相反する要望の中での合意なのですから当然ですよね。

建物入口の手入れがとても行き届いている賃貸物件
建物入口の手入れがとても行き届いている賃貸物件ですね
💰 家賃の減額交渉はできるのか

結論からいうと可能です。契約ですので、双方が合意すれば足りるということです。

ただ、やみくもに値下げを要求したところで、かえって貸主の気分を害するだけになってしまうでしょうね。

実際に私が賃貸物件に入居する際に行った交渉はというと、法人契約しているお部屋が3つ一気に退去した物件でした。

偶然そのタイミングだったのですが、3部屋が横並びで、両側は外部に開口部があって真ん中のお部屋より当然明るかったです。そこで、3部屋の中では多少条件が悪いと思われる、真ん中の部屋指定家賃交渉をしました。

結果、確か5,000円ほど安くしてもらうことに成功しました。

間もなくして両隣も入居になるほどの立地の良い物件だったのですが、ほぼ寝るだけの私にとっては十分なお部屋でしたね。

その後は時々、大家さんに手土産を持っていったり、もちろん家賃の支払いも滞納することなく、次なるタイミング(更新時)も交渉しようと考えていましたが、結局そのままとなりました。

💰 昨年の民法改正で減額交渉がやりやすくなった!?

例えば、設備が故障して使用できないあるいは不憫を強いられている時に、なかなか大家さんが補修対応に応えてくれないケースなどでは、その程度によって家賃の "減額交渉できる" という内容から "減額される" という、より強い表現に改正されました。

例えば、トイレが〇日間使用できなかったので、1,000円減額といったような感じです。

補修が完了したらまたもとの家賃に戻るかとは思いますが、そこは契約の内容をしっかりとチェックするようにしましょう。

そんなことよりも、すぐに大家さんが対応してくれるほうが望ましいような気もしますがね。

家賃の減額交渉はなかなかハードルが高いですが、大家さん次第といったところだと思います。

例えば投資家が所有する物件であれば、減額すると物件の価値が下がってしまうので、売却するのに不利となることからなかなか減額には応じないような気がします。

また交渉するタイミングとしては、繁忙期よりは5~9月頃の閑散期に空いている部屋があれば多少は交渉しやすいのかも知れません。

あとは他候補の物件の賃料と比較するなどして、入居時に交渉はしてみましょう。