長野市で仕事をしていた頃に、「無尽」というある種業者会のような会に入っていました。

もともとは、仲間が定期的に集まってその都度お金を集めて、毎回誰かが持って帰るという、いわば助け合い精神から始まったと聞いております。

無尽で助け合いのポスター
コロナ危機にも一役買っているようですね

もちろん自分が払った分が戻ってくるだけですが、無駄遣い防止にはなりますよね。

👛 出費がかさむタイミングは人それぞれ?

現代であれば例えば、税金、車検、保険・・といった比較的大きな出費がある仲間が持って帰る傾向のようです。中には趣味に使う方もいましたが、概ね生活費というケースが多かったように思います。

会の日に大盤振る舞いして、使い果たす猛者もいましたが、それはそれで助け合い精神なのかもしれませんね(笑)。

🍶 お隣の山梨県では固定客獲得のため?

甲府市などで時々、飲食店の店先に「無尽承ります」などの看板が掲げられていて、無尽向けのサービスを提供しているお店もあります。

宴席の準備や参加者の出欠のとりまとめなども行う代わりに、定期的に開催場所として利用してもらおうというものです。地元を盛り上げようという賛同者は多いでしょうね。

🏨 石川県の山中や山代などの温泉地区はお金の融通

有名な山中温泉山代温泉には、小さな旅館業者や問屋や個人事業主である職人さんが多かったことから、金融機関に頼らず相互にお金を融通し合う組織として「預金講」(よきんこ)という無尽が発達してきたと言われています。

さて、懐かしいお方ですが、割と早い時期に「無尽」を退会して、巡りめぐって松本市で働いているということで、ご挨拶にお越しいただきました。

某ハウスメーカーで不動産部門を担当しているということですので、またご一緒に仕事ができる日を楽しみにしております。