総人口に占める65歳以上の割合が3割近い日本の高齢化率は断トツで世界一となっています。

周りに65歳以上の方々はたくさんいますが、果たして高齢者と呼べるのかというくらい元気な方が多いですが、世界保健機構(WHO)の定義では65歳以上が高齢者ということになります。

縁側でくつろぐ老夫婦のイラスト
👴高齢者は賃貸住宅の入居が難しい

ここ20年で、高齢者のおひとり暮らし世帯が2倍以上になったそうです。

高齢者おひとり世帯の方の約66%は持ち家というデータがありますが、建物の老朽化により、今後は賃貸住宅で暮らす単身高齢者が益々増えていくと予測されます。

そんな高齢者の方々が賃貸住宅に入居するとなった場合には、多くの大家さんが敬遠する傾向にあります。

お金の問題ではなく、ご近所との関係も希薄になっているご時世で高齢者がひとりでいることは、病気になったり、今ではコロナの影響により最悪、孤独死をしてしまうことへの懸念です。

賃貸住宅で孤独死が起きた場合、特殊な清掃が必要であったり、遺品の整理、残置物の撤去などにかかる原状回復費用のほかにも、原状回復中の家賃や事故物件となってしまえばその後の入居もままならなくなってしまい、賃貸経営には大打撃となります。

中には身寄りのない方がいたり、遺族や保証人がいても負担を拒むケースもありますので、そうなると火葬などの手配や費用は大家さんが負担せざるを得なくなるケースも考えられるのです。

大家さんにとってはかなりの負担になります。

👴孤独死に対応する保険があります

大家さんの負担をなくすために、10年程前から孤独死保険というものがあります。特殊な清掃費用などによる原状回復の費用を保険会社が負担してくれます。

病気だけでなく、自殺でも補償できる内容に見直されている商品もあるようです。

相続人などが保険金の請求をするのですが、先程のように身寄りがいなかったり、拒むケースも考えられます。そんな場合に備えて、最近は大家さんが直接請求できるという内容に見直されているようです。

こういった後ろ盾があると、大家さんとしてもおひとり様高齢者の入居を受け入れやすくなるのではないでしょうか。

入居者が加入するタイプと大家さんが加入するタイプがありますが、いづれも掛け金は年間数千円ほどで加入できるということで、年々注目されています。

今後は支払い事例も増えてくると掛け金も上がってくることが予測されますので、早いうちに準備しておきたいものですね。

13都府県にまん延防止が提供される見込みです。引き続き基本的な感染対策をして外出は避けましょう。