中古住宅を購入する場合の多くは、現況有姿つまりそのままの状態で購入します。

個人が売主であるケースが多いので、わざわざリフォームを施したりすることは稀です。その分新築住宅に比べて価格が安く立地が良かったりというメリットはあります。

物件状況調査(インスペクション)を活用しませんか?国土交通省
🔍ホームインスペクションが得策でない場合も

今のところ売買の際の重要事項説明の際には、インスペクションの実施の有無を説明するにとどまっています。

個人の売主が10万円ほどの費用をかけてインスペクションを実施するケースはまだまだ少なく、検査の結果に不具合があれば改修の検討もしなければいけません。

もちろん改修までしなくても、買主に建物の状況を説明報告できることは良いことだと思います。

買主側でインスペクションを実施することも当然可能ではありますが、多くの個人売主は、そんな面倒をかけるくらいならと多少値引きを検討したりします。場合によってはそのままの状態で購入したいと言う別の方に売却するということにもなりかねませんので、インスペクションを申し入れることが得策でないケースもあります。

せっかく気に入った物件が買えなくなる可能性があるくらいでしたら、建築に覚えのある方を連れて、目視で点検する程度に留めておいたほうがよいのかもしれませんね。雨漏りやシロアリ被害、外壁や基礎のひび割れの程度は確認できます。

🔍ホームインスペクション実施済の物件は安心です

先日にご縁あって、インスペクション実施済の中古住宅購入のお手伝いをさせていただきました。

売主は中古住宅を買い取って再販する業者さんでしたので、その物件についても検査を実施して、さらに不具合箇所の補修も施して、5年間の瑕疵担保保険にも加入していました。基礎や柱や壁や筋交といった構造上主要な部分、雨水の進入を防止する部分さらに給排水管の不具合まで対象となる保険に加入しています。

建具の建て付けや床の軋みといったような不具合は、中古なりに劣化していますので対象にはなりませんが、何か不具合があれば相談できる先があるというのはとても安心ですよね。お客様も保証の内容説明についてはしっかりと聞いて理解されていました。

会社が倒産した場合にも、直接保険会社に請求できるという説明もありましたが、説明しなければいけないとは言え不吉な話ですので業者さんも複雑な感じでしょうね。

経験上、雨漏りで保険にお世話になったことはありますが、何もないことが一番の安心ですね。お引渡しまで引き続きよろしくお願いします。