先日にご縁があって、中古再生住宅購入のお手伝いをさせていただきました。

お父様が大工さんということもあり、床下や天井裏までしっかり確認していただき、問題がないということでお話が進むことになりました。

今井中古再生住宅(リビング)
床下収納から基礎や配管を点検
👷どこまで改修工事がなされているのか

中古再生住宅の購入に際しては、買い主はリフォーム・リノベーションの状況にも目をこらす必要があります。

というのも、買い取り再販の基本は「いくらで売れば売れるか、利益が出るか」を基準として価格が設定されるため、リフォーム・リノベーションにかける費用を少なくすればするほど利益は高くなる。そのため、リフォーム・リノベーションにかけるコストは、必要最低限のものに圧縮されてしまう可能性があります。  

価格ありきのリフォーム・リノベーションであれば、施工の範囲も狭まり、当然、目に見える部分である壁紙の張り替えやフローリングの上張り等がメインの化粧仕上げになります。また、お風呂や洗面所、トイレ、キッチンといった水回りに関しても表面的な劣化のリフォーム・リノベーションにとどまる場合が多いのが実情です。

しかし考えてみれば、経年劣化の影響を受けやすい給排水管等はどうなっているのか。建物の本質的な部分にまったく手をつけられていないケースも少なくないため、入居後に漏水をはじめとするトラブルに見舞われる可能性もあります。

🏠一戸建ての売買には特に注意したいところです

一戸建て住宅の場合に、特に見逃しがちになるのは屋根部分や床下に関する劣化や不具合です。屋根材の劣化等による雨漏り、床下の給排水管の状況やシロアリ被害等、目で確認できない部分のコンディションを確認しておくことが必要です。

表面上の補修による見た目のきれいさに惑わされないためにも、建物に精通した専門家が物件を精査するインスペクションの検討をはじめ、建物全体の状況をよく吟味してからの購入を検討することをおすすめします。

今回ご縁のあった中古一戸建ての再生住宅に関しては、お父様の点検もありましたが、売主業者さんのほうでしっかりインスペクション(建物検査)を実施して、給排水設備も含めた5年間の欠陥保証も付保されていましたので安心して検討することができました。

引渡し間際にお風呂のシャワーが出ないというプチトラブルがありましたが、凍結破損した部品の交換にて無事回復しました。

お住まいの中で何かお困りごとがありましたら、またご連絡いただけましたらと思います。