不動産の売却を検討する場合、多くの方は不動産会社にその売却をお願いすることになるかと思います。

ご自宅の売却であれば宅建業の免許は不要ですので、中にはご自身で売却先を探す方もいます。今ではネット上で個人間で不動産売買のやりとりができるサイトもあります。

🏢1社にお任せするか複数社にお願いするか

不動産会社の仲介による販売方法には、その契約内容によって、専属契約、専任契約、一般契約の3つの方法があります。

専属は文字通り1社にのみにお願いする方法で、ご自身で購入者を見つけたとしても、その会社の仲介にて取引を進めることになります。専任も1社のみですが、ご自身でもお客様を自己発見して、その不動産会社を仲介することなく取引が可能ですが、買主側の仲介会社だけでは不安ということで、結果、仲介取引をお願いすることにはなると思います。

不動産会社としては、専属や専任でお任せされた方が、売却活動に熱が入ります。

しかし中には売主側との仕事ができればそれで良しということで、販売活動は他社にお任せしているケースもあります。ネット広告を積極的に利用する会社を通して購入者は見つかるかもしれませんが、売主側としては何だか専任でお任せした意味がないような感じにもなりますね。専任は販売力のある会社や担当者にお任せしましょう。

🏢専任契約物件の買主側の勘違い

先日、中古住宅を探されている方からお問い合わせをいただいた際に、専任契約の物件は契約している不動産会社からしか購入できないのか?というご質問がありました。結論から言うと、そんなことはありません。

不動産会社によっては、売主と買主双方とお仕事を成就させたいので、そんなニュアンスで話す業者も中にはいるかも知れませんが、専任契約は売主との契約ですから買主には関係ないことですので、他の不動産会社のお手伝いで購入することができます。

一方、買主との専任契約というのもあり得ますが、ネット社会のご時世ではわざわざ1社に物件探しをお願いするのは効率が悪いですよね。というわけで、買主との専任契約はあまり聞かないですね。

買主は信頼できそうな業者を選んで、ご希望の物件を購入することができます。この場合はその業者が買主のために、売主と専任契約をしている不動産会社と物件状況確認や手続きなどのやり取りを行います。

わかりづらいことや言いにくいことなどの多い不動産の購入は、専門家である不動産会社にお任せいただければよいかと思います。