先日、築3年の中古住宅をご案内させていただいたお客様から、中古住宅は新築住宅に比べて諸費用が100万円以上多く必要と聞いたことがあると言われました。100万円とは穏やかではないですが、あまり詳しくは聞いていなかったようでしたので、一応考えられる費用についてはご説明させていただきました。

松本市両島中古住宅(外観)
松本市両島にある築15年の中古住宅販売中
🏘販売価格は中古住宅のほうが安い

立地条件や建物の規模仕様や築年数によっては、新築住宅の価格を凌駕する中古住宅も時々見かけますが、基本的には中古住宅の方が価格が安いと言えます。新築住宅の場合には販売会社の経費や利益が上乗せされていますので、当然の結果だとは思います。そこは新品に対する安心感と満足感に対する対価と考えられるかどうかではないでしょうか。

一方中古住宅の場合は、売主が個人の場合でリフォームなしの現状のままで販売されているものは、経年に伴う劣化を加味した価格設定となり、あとは売主の欲が大きすぎない限りそれなりの価格で販売されているものと思われます。

ただし、中古住宅の場合の多くは不動産会社が関わっていますので仲介手数料が発生します。例えば2000万円の中古住宅だと70万円ほどの仲介手数料が発生しますが、ご案内したお客様が思っていた費用ではないとのことでした。

💰税金面で大きな差がでるものがあるのか

不動産を購入した時に一度だけかかる不動産取得税や登録免許税、これについてはマイホームとして購入する場合には特例により差はないか、むしろ評価が低い中古の方が安くなると思われます。

また不動産の所有に伴う固定資産税については、新築の場合には当初3~5年は建物の税額が半分になる特例がありますが、それでも数万~十数万の差かと思われます。むしろ長い目で見れば新築の方が負担額が多くなるでしょう。

あとは住宅ローン控除ですが、確かに13年間毎年控除(還付)を受けると、100万円は超えてくるかと思います。昨年までは築20年を超える木造の中古住宅には適用されなかったのですが、今年の改正で緩和されて、昭和57年以降(いわゆる新耐震基準)の中古住宅であれば適用されることになりました。

改正前の条件の時には控除を受けられない方もそこそこいましたので、この費用の差についてお聞きされたのかもしれませんね。結局最後まで思い出されませんでしたが、良いご縁があるよう引き続きお手伝いさせていただきます。