築後40年以上経過している住宅のリフォームのご相談がありました。

ご相談者のお父様が建てた離れの2階建て住宅で、使用していなかった期間が長かったこともありかなりくたびれていましたが、ご家族の思い出や思い入れもあり、使える物はそのままでリフォームを施してしばらく生活ができればということでした。

リフォーム前のくたびれた家のイラスト
🏠新築並のお見積りになることも

屋根は瓦屋根でまだまだ使えそうということで、間取りもあまり変更しないで、キッチンやお風呂といった水回り設備は全て新品に交換、室内の壁紙、床、建具も劣化が進んでいましたので、全て張り替えや交換、そして外壁については全面塗装ということで承りました。

相当な費用がかかる旨を説明した上でお見積りを作成して、高額になるようでしたら、取捨選択してコストを検討したいということでした。

お見積りの結果は予想通り1000万円を優に超える金額となり、予想はしていたものの、かなり衝撃だったようです。

新築に比べて既存の設備や造作などを撤去するという作業が加わりますので、同じものを新築するよりもはるかに費用と労力がかかるものです。ご理解はいただきましたが、果たしてリフォームして生活するのが良いのかどうか、全て解体して新たに新築する方がよいのかと悩まれるのは当然かもしれませんね。

🏠耐震性能も大きな不安要素となります

大規模なリフォームをすれば、〇〇そっくりさん並にキレイになって、生活するには十分な状態にはなりますが、昭和56年以前の建物ですので、いわゆる旧の耐震基準しか満たしていません。耐震補強工事も可能ではありますが、さらにコストが上がってしまいます。

その点新築することになれば最新の耐震基準を満たした建物になりますので、尚更、大規模リフォームの必要性を感じなくなるのではないでしょうか。

当初の費用は当然、新築に比べてリフォームのほうが低くなりますが、リフォームを施していない部分の改修がいずれは必要になることや、耐震性に対する不安を考えると、この機会に新築された方が得策なのかなと考える結果となりました。

予算の都合もありますので家族会議をしていただいて、いずれにしてもお役に立てるようにご協力させていただきます。