土地を購入する際には様々な条件を検討いたします。まずは学校区域や勤務先を考えての立地、土地の広さや形、道路との関係では公道に2m以上接しているか、建物を建築する際に支障のない間口は確保できるか、ライフラインは大丈夫かなどなど多面的に検討することになります。

とあるアパート用地の買取業者さんからご相談をいただきました。アパート用地とはいえ居住用アパートですので基本的には一戸建て用地と同じようなイメージで条件を検討することになりますが、一戸建てに比べて土地の広さや道路との関係については多少ハードルが高くなります。

とあるアパート用地買取業者の土地買取条件

一戸建て住宅もアパートも市街化区域であれば、工場地帯のような工業専用地域以外ならどの用途地域でも建築することができますが、アパートは周辺環境に配慮すべき特殊建築物になりますので市街化を抑制している市街化調整区域では宅地であっても建築ができません。

上記の買取条件にもあるように一定の規模のアパートであれば道路に4m以上接していなければなりません。また松本市は特にお城周辺の建築については建物の高さ制限がありますので、アパートであっても3~4階建までとなる可能性が高いです。

買取業者さんの検討外エリアについてですが、線路に隣接した土地というのは単純に騒音や振動による弊害ということでしょう。またカーブに差し掛かったあたりだと線路の鉄粉が飛んできやすいので屋外設備の天端などに粉がかぶっているのを時々見かけます。

隣地が墓地というのも心理的に敬遠するという考えなのでしょう。墓地は新たに開発される可能性が低く、見晴らしが確保されたり墓地のある方角によっては日当たりが存分に確保できるといメリットもありますが、それよりも敬遠する方が多いという判断なのでしょう。

防火地域というのは基本的に木造建築が不可能です。また耐火性能を備えた材料でつくる耐火建築物にしなければいけません。アパートは一定の規模以上になると地域に関係なく耐火仕様としなければいけませんので、さらに建築費が高騰する防火地域は検討外なのでしょう。

松本市には防火地域はございませんし、線路に隣接した候補地もそうはございませんので、墓地の隣接地でなければご検討いただけるということで情報収集させていただきたいと思います。