不動産の売却に向けて不動産会社と相談して価格が決まったら売却活動に入ります。売主側の希望価格は多くの場合はより高くということになりますが、売るのが目的ですから当然ですが市場で相手にされる価格でないと心労ばかりが積もる結果となります。

松本市内売り土地の写真

不動産売却を気持ちよく成就させるためには価格設定は最も重要な要素ですが、一度決めた価格を変えないということも大切なことです。一度市場にお披露目した価格を上げないのはもちろん、買主側からの安易な値引き交渉にも応じないということも大切です。

時々お問い合わせが多いと欲が出て値上げを希望される場面もございますが、内々で交渉することはあっても市場に出ている価格を変更することは、例えば測量の結果面積が増大したなどよほどの理由がない限りはお受けしないようにしています。

逆に買主側からの値引き要求に対しても、長期間引き合いがないなどの事情でもない限り安易に応じないようにすることも大切です。価格は安易に決定したものではなく、またいきなり応じてしまうと後々さらに要求が大きくなる可能性もあって売主側の気分を害することにもなります。

また売主側においても納得して決めた価格であっても、あまりにも早く引き合いがあるとついつい欲が出る気持ちも理解できますが、そのタイミングを外すと後々価格を上げて再販売したところでお値引されて当初の価格よりも安くなったということも多々ございます。

不動産というのは唯一無二の商品であって定価というものが存在しません。買う側としてはあまりお値引きに固執すると物件が逃げてしまいせっかくの一生ものが買えなくなる可能性だってありますので、今後の計画をしっかり立てることに注力したほうが得策ではないでしょうか。

また売る側もより高く売るタイミングを見計らってばかりいると時間ばかりが経過して良縁を逃す結果となってしまい、そのうち引き合いがなくなり最後は妥協するような形で売却となることも考えられます。

不動産売却はご縁とタイミングと言われるように価格もしかり、売る側と買う側の相性、そして不動産会社の担当者との相性のようなものを感じることもあります。そんなご縁結びのお役に立てるよう日々精進して参ります。