不動産売却は高く売れることが理想です。とは言え相手がいなければ実現しないことになりますので、あまりにも相場とかけ離れた価格だと市場で相手にされずに時間ばかりが経過して、その間の税金や管理費が嵩み価格を下げるタイミングばかり気に掛ける結果となります。

お金のことを考えて頭を抱える人のイラスト

またネットに掲載している間に価格を下げると、見ている人がまだ下がるのではと勘繰ることが想定されますので、問合せがあった際にはさらに値引きを要求されるということも考えられます。値引きの回数が多ければ多いほどその傾向は強くなります。

不動産の売却価格は不動産会社に価格を査定してもらってさらに市場の動向や相場を見ながら決めるという流れが一般的です。不動産には定価という概念が存在しませんので、言い方は悪いですが最終的には売主側の言い値という見方もできます。

言い値とは言え現実的なところで不動産の売却価格には3つの考え方があります。不動産会社が提案する査定価格も根拠はあっても絶対とは言えません。査定価格を参考にしながら売主側の事情を加味して相談しながら売出価格を決めて行きます。

まずは売主側が売りたい価格です。売主側の意向や競合物件の有無など見ながら決めますが、先ほど申し上げたようにあまりにも相場とかけ離れていると時間ばかりが経過することになりますのでそこは戦略的に多少の時間は要してもという観点から決めます。

そして次は売れる価格です。例えば売りたい価格より1割程度下げて凡そ2~3ヵ月で売れる価格を設定して月単位で様子を見ながら値下げのタイミングも検討することになります。売れる価格だと多少の反響も期待できますのであとは個別に価格交渉に入ることも考えられます。

3つ目は売るべき価格です。売却資金の用途が明確であったり住宅ローンの残債がある場合などは見合う価格で売れないと目的や返済が実現しないことになります。多少相場より安いこともありますが、早く現金化することができ、次に進める価格であればよいということになります。

売却価格の設定はいきなり提示されるものではなく、根拠のある査定価格をベースに売主側の意向や希望を聞きながら決めていきます。信用のおける不動産会社に相談して納得のいく売却活動が行えるようにしたいものですね。弊社でも随時ご相談を受け付けています。

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