購入を検討している土地の中に井戸がある場合はどうすればよいのでしょう。
現役で使えているのであれば、極端な話、地下水が枯れるまでは使用しても良いと思います。
源池水源地や鯛萬の井戸といった有名な井戸も含めて、松本市が管理する井戸は市内に20カ所あります。
そんな井戸ですが衛生管理については、松本市からも対策要領等を配布して徹底しているところです。
業務用で飲用に使用する場合には、年1回以上の水質検査が義務付けられています。簡易キットがあって簡単に調べられるようですが、出来る限り専門の検査機関に依頼するよう喚起しています。
自家用で利用する際にも、飲用として利用するのであれば、定期的に水質検査はしたほうがよいでしょう。
水道代はもちろん無料ですが、メンテナンスには多少の費用がかかります。あとはいつまで使えるかという不安もありますが、使えるのであれば天然水を楽しみたいような気もしますね。
お庭でBBQ何て時には、活躍しそうですね。
不要であれば、安全面も考えると、解体撤去ということにもなるかと思いますが、ほとんどの場合は井戸を埋めてしまいます。
ただ単に埋めてしまうということではなく、井戸水は昔は生活用水として大変重宝されていて、命の源とまで表現され、また、井戸の中には神様や霊がいると伝えられてきました。そんな井戸ですので、何もしないで埋めてしまうのは気が引けますよね。
そこで、神社の神主やお寺の僧侶の方にお願いしてお祓いをすることが多いです。これまでの恵みへの感謝と埋めることへの償いの気持ちを込めてお祈りを捧げます。
私が以前立ち会った時には、神主さんが来て、井戸の中に「梅」と葦簀(よしず)を入れてお祓いしていただきました。梅(うめ)と葦簀(よしず)で埋めて良し、という意味があるということでした。
数万円の埋め立て費用に数万円のお祓い費用がかかりますが、気持ちよくおうちを建てるためにもお祓いはしたほうがよいでしょう。