サラリーマンのように毎月一定額の給与が支給されるほうが、住宅ローンの利用は比較的容易です。
金融機関も確実な返済を求めますので当然と言えば当然でしょう。最近では勤務年数1年以上で審査可能な金融機関もあります。
💰 自営業者はローン審査が通りにくい
サラリーマン等の給与所得者とは異なり、自営業者の方々は通常は収入が不安定です。定期的な収入があっても、給与等とは異なり、意図しないで途切れたりするリスクもあります。
当然、金融機関としてはリスクがあるところには融資はしません。確実に返済回収できる見込みがないと判断されます。
また、自営業者の方は、税金対策で敢えて所得を低く抑えているケースもあるため、見た目上の所得だけだと、〇千万円というローンを組むことは難しいです。
返済比率という指標があって、所得の何割を返済に回せるかという指標ですが、通常は20~30%が基準となっています。年収500万円の方であれば、年間100~150万円(月々8~12万円程度)をローンの返済に回すという感じです。
この範囲であれば返済可能と金融機関が判断するわけですが、自営業者だと見た目の所得を抑えていた場合は返済比率100%またはそれ以上となるなんてこともあり、土台にすら乗らないのです。
💰 自営業者でも住宅ローンは組めます
私もこれまで、飲食業やサービス業といった自営業者の方の住宅ローンのお手伝いをしたことはあります。
サラリーマンの所得所得証明にあたる、決算書(申告書)を過去3期分ご用意いただき、金融機関の審査を受けました。
所得以外にも、経費や減価償却といった項目の中で、所得に相当するような費用も勘案して審査します。
営業年数や売上げの推移等も判断材料になるものと思われますが、頭金=自己資金をどれだけ用意できるのかも大きいでしょう。私がお手伝いさせていただいた方は、だいたい2~3割の自己資金を用意されていました。
最近では決算書も2期分あれば審査が可能な金融機関もあり、自営業者と言えども、地に足をつけてご商売されている方であれば、あとは事業性の借入がないまたはそれほど多くない方であれば、住宅ローンを組むのは可能だと思います。
まずは本人やご親族がお付き合いのある金融機関への相談から始めましょう。
住宅の購入を検討されている自営業者の方は是非ともご相談ください。私も自営業者なのでお手伝いしながら参考にさせていただきます(笑)。