松本信用金庫島内支店目前の踏切を東方向に少し行くと、建売分譲の上り籏が揺れていました。
TVコマーシャルでもおなじみの会社さんの新規分譲でしょうか。自由設計での建築は松本市内でもいくつか聞き及んでおりましたが、いよいよ建売分譲シリーズも始動したようです。
🏠自由設計の注文住宅を意識した価格設定
松本市でも既に飯田グループの分譲会社が3~4年前に建売分譲で進出しています。松本市の笹部で2棟でスタートしたと記憶しています。
ちょうど以前勤めていた会社のお客様が、すぐ隣で新築住宅を建築したこともあってすぐに情報が入ってきました。そのうちにインターネット上にも出回るようになって、当時はまだ新鮮でしたのでかなり注目を浴びていたような気がします。
価格は諸費用を含んでも3000万円を切るような、住宅取得で最も集中する予算帯での価格設定でした。3000万円を超えてくると多くの方は、自由設計での注文住宅も検討範囲内に入ってきますので、そのあたりを鑑みての価格設定だったのでしょう。
笹部は人気地域で土地の価格も高く、広さも50坪ほどあったので3000万円に近い価格設定でしたが、その後の同社では郊外や狭小地での建築も手掛けるようになり、価格も2500万円を切るような物件も出回るようになりました。
🏠ハウスメーカーや地元ビルダーへの影響も
建売分譲住宅の魅力は何と言っても価格ではないでしょうか。土地と建物で2500~2800万円が主流ですが、土地から購入して自由設計となるとほとんどが3000万円を超えてきます。
建物に強いこだわりがなく、価格優先の方であれば、あとは立地がある程度許容できれば当然候補になってくるでしょう。昨今の低金利で30年以上のローンを組めば、月々6~7万円台での返済が可能になりますので、まさに家賃並みと言えます。
価格が魅力の分譲住宅ですが、価格を抑えるために様々な努力や工夫をしています。言い方は悪いですが、どの建物もあまり違いがなく無機質な印象を受けます。仕様や材料を一本化してコストダウンしているので当然の結果でしょう。
あとは、どんどん建築していけば当然、アフタ―サービスも増えてきますので、対応できる人員が確保できているのかも心配なところではありますね。
まさに群雄割拠、特に打撃を受けそうな地元ビルダーも知恵を絞って生き残る術を模索してくることだと思いますので、そこは応援しつつ楽しみにしたいと思います。