傾斜のある土地に建つ住宅にはよく、擁壁が設けられています。

隣の敷地などに土砂が流れないように、通常はかなりしっかり造られています。

昔ながらの石造りの擁壁
📚 建物と同様に建築確認(許可)は必要なの?

建築基準法上は、高さが2mを超える擁壁は、「確認申請」が必要です。

2m以内であれば、申請が不要ですので、安全性の確保が前提ですが、2m以内にしておけば申請が不要となり、時間と費用が節約できます。

とは言え、いわゆるお墨付きをいただく確認申請ですので、ある程度の高さが必要であれば、節約目的で高さを調整するのはいかがなものかなと思います。

擁壁のある土地の購入を検討する際には、この確認申請については知っておきたいですね。「検査済証」があれば安心です。

また、おうちを新築する際は、併せて地盤を補強しておくとさらに安心かもしれませんね。

🏠 擁壁のある中古住宅を買うのはどうなのか?

擁壁があるということは、ある程度高さがあるので、見晴らしの良い物件が多いのが特徴です。人工物なので一般的には敬遠される方も一定数はいますので、相対的に価格が安いものも多いですね。

ただ、古い擁壁は恐らく建築確認も申請していないものが多く、心配ですよね。

あまり高さがなく、大きなひび割れが入ってなければ、立地やそれ以外の条件を優先して購入を検討するのもひとつですが、調査会社に調査をしてもらいましょう。場合によっては、補強や交換が必要になるかも知れません。

既存の擁壁がある住宅の購入を検討される場合は、安全性と費用を十分に検証してから購入することをおすすめいたします。