松本市については以前のブログで紹介いたしましたが、塩尻市にも準防火地域が指定されています。

駅周辺のいわゆる密集地ですね。

塩尻市の準防火地域位置図
赤い線の枠内が準防火地域です
🔥 準防火地域ってどんな規制があるのでしょうか

多くの場合は前や建物密集地、幹線道路沿いなどが指定されています。

駅前や建物密集地では火事の延焼を防ぐために、また幹線道路沿いは火災の際に消防車などの緊急車両の通行を妨げないようにすることが目的で指定されています。

火事の被害が大きくならないようにするために、法律で定められているのですね。

その他の地域では延焼というよりは、火事の際に燃えにくい材質で建築するように法律で決められています。いわゆる22条地域と呼ばれています。

🏠 準防火地域での建築は延焼を防ぐ対策が必要なのです
窓にシャッターが備え付けられた塩尻市大門七番町の新築建売住宅
塩尻大門七番町の新築分譲住宅。窓の部分にシャッターを設置しています。

火事の際の延焼で最も懸念されるのが、窓などの開口部といわれる部分です。壁や屋根は燃えにくい材質で対策をするのは必須ですが、窓の部分はどのようにすればいいのでしょうか。

上の写真にあるようにシャッターを設置する方法があります。他には、網目に鉄製のワイヤ―が入った防火ガラスなども検討できますが、コスト的にはシャッターのほうが安くつくかと思います。

いづれにしても、準防火地域では一般的な地域ではしなくてもよい対策が必要となりますので、建築費は高騰します。建物の大きさやどのような対策をするのかにもよりますが、〇百万単位のコストアップにはなるでしょう。

松本市塩尻市もそれほど広範囲ではございませんが、そういった地域で建築を予定されている方はコストをしっかり検討するようにしましょう。

特に、ある程度パターン化された、規格型注文住宅を検討される方は注意が必要です。工事ごとにある程度金額が固定表示されていることが多いので、蓋を開けたら増額・・・なんてことにならないように注意しましょう。