その名の通り、売主様不動産の情報を外には出さないで、自社だけで成約させようとする行為です。

不動産流通システム(通称:レインズ)には登録する義務がありますので、業界全体に情報は出回るのですが、問題はその後の行動です。

不動産流通システムのレインズ
不動産流通システムのレインズ
🏘 問合わせしても検討客がいるの一点張り

お客様がご希望される地域の不動産情報を取得しようと、物件を預かっている不動産会社に問合わせをするというのはよくあることです。不動産会社しか見れないシステムであるレインズの情報はもちろんのこと、スーモココスマといった不動産ポータルサイトに掲載されている情報からも時々問合わせしたりします。

ほとんどの場合は、メールやFAXですぐに情報をご提供いただけます。さらに見学したい場合は、鍵を預かりに出向くか、親切な業者さんであれば、現地まで持って来てくれます。

ご縁があってご成約となれば、物件を預かっている業者は売主様から、お客様をご案内した業者は買主様から、それぞれ仲介手数料を頂戴するというお仕事になります。

しかし、売主と買主の両方から仲介手数料をいただこうという魂胆というか作戦というか、そういった方針の業者は問合わせをしても毎回、検討客がいるの一点張りなのです。

🏘 結果的に売主様に損をさせていることになる

すぐに買い手が見つかってめでたくご縁があれば、それはそれで売主様にとっても良いことなのですが、仲介販売の場合は、平均しても3~6ヵ月、長い時は1年以上もご縁談がないことがあります。

仮に他の業者から問合わせがあったのを、売主様にだまって、自社で成約するまで物件を囲いこんでいるようなことがあれば、それは売主様にとっては機会を損失する結果となります。

最近はインターネットが普及して、不動産屋さんに足を運んで情報を得るという機会が激減していますので、そういった業者もかなり少なくなってきていますが、一定数はいまだに存在するのが現実です。

自社優先のお気持ちはまあわからんでもないですが、情報は平等に扱っていただきたいものです。

なかなかご縁がないとお困りの売主様は一度、預けている業者にどんな販売活動をしているのかを確認してみてはいかがでしょうか。