何らかの理由で借金の返済ができなくなり、民事再生法に基づいて、債権者が裁判所に申し立てをして一定期間(通常1週間)入札を行い、最高価格を付けた入札者が購入の権利を得ます。
ひと昔前は、開札の当日に裁判所に出向くと、不動産業者やそれらしき方々が目立ちましたが、近年はネットで公開されるようになり身近になったこともあり、一般の方の参加も目立つようになりました。
開札当日は、書記官や事務官の方2~3名が進行します。だいたい10時に始まり、注意事項の説明があった後に、物件毎に事件番号や物件所在地を読み上げた後、入札価格の低い方から発表していきます。
特定の物件に入札して、最初の方に名前を呼ばれた会社および個人の方は、最高価格の落札価格を聞くこともなく退席することもありますが、多くの方、特に不動産会社の方等は、今後の参考のためなのか一応落札を見届けています。
関係のない物件も含めて、全ての結果をメモしている姿も見たりしますが、データとして収集しているのでしょうね。
落札者は名前を呼ばれますが、だいたいその場では返事せずに後ほどお話をして帰ります。
何らかの事情で落札者が購入を見送ることもあり得ますので、二番目の方の予約も受け付けます。
最低の落札価格(基準価格)は設定されていますが、市場で購入するよりは2~3割安く購入できるというのが競売物件です。
手続きもそれほど煩雑ではございませんので、気軽に参加できます。
ただし、外観は見れますが、室内は見ることができません。資料には写真が載っていたりしますが、少し前の状態なので入札時点での状況は確認できません。
敷地内は入ることはできますが、当然他人様のものなので不法になります。空き家であれば一目を避けて入ることもありますが、居住中ということもしばしば。
安価で落札できたとしても、その後の片付けやリフォームで思わぬ出費が・・・というリスクは当然あります。
そのままの状態で取得しますので、権利関係や道路付け、ライフラインの調査等は必須となります。
そんなリスクを軽減するためにも、仲介会社等に相談してお手伝いしていただくこともひとつです。
弊社でもご相談に乗りますので、入札を検討されている方はお気軽にご相談ください!