住宅を建築する際には、まず地盤調査を実施します。これは法律に基づいて、瑕疵担保保険に加入するために必要な調査ですので必ず実施します。

調査の結果、地盤が不安定(軟弱)と判定された場合には地盤の補強工事を実施することになります。

住宅の基礎になる範囲に鋼管杭が埋設されています
住宅の基礎になる範囲に鋼管杭が埋設されています
░地盤の改良方法には主に3つの方法があります

地盤の補強工事には、表層改良工法・柱状改良工法・鋼管杭工法の方法があります。

表層改良は、地面の表面(深さ2m前後)を掘って、土と固化材を混ぜて埋め戻す方法です。

柱状改良は、地盤の軟弱度に応じて深さ5~8m程柱状に掘った穴に、コンクリートを流し込んで固める方法です。一般的な住宅であれば20本ほど施工します。柱状のコンクリートで住宅を支えるような感じです。

鋼管杭はその名の通り、鋼管を埋める方法です。柱状改良と同じく鋼管で住宅を支えます。

地盤の軟弱度や支持層(固い盤)の深さによって、方法を選択します。

費用は表層改良が最も安価で、次に柱状改良、一番費用が高いのが鋼管杭工法です。

経験上最も費用がかかったのは、やはり鋼管杭工法で15m程の鋼管を数十本埋めて確か200万円近くかかったと記憶します。建売住宅でしたので、価格の設定に頭を痛めたのを思い出します。

💰予想外の費用にならないようにしましょう

地盤補強工事は最低でも、表層工事で50万くらいはかかります。柱状改良や鋼管杭方法ともなると、100万円からの工事になることもしばしばです。

家の材料や設備にあまりお金をかけ過ぎて、後になって想定外の出費となることがわかって、家にかける費用をけずるなんてことになれば興ざめしますよね。

親切な建築会社だと、ある程度地盤改良工事の費用を想定して予算を組んでくれます。結果的に改良工事が不要となれば、逆に家にお金をかける、あるいは家電製品に使う等、有意義に使えるのではないでしょうか。残しておくというのももちろん大事な選択肢ですが。

いづれにしても地盤強度の調査結果が出るまでは予算の確定はしないほうが良いでしょう。

調査会社が1社だけだと疑わしい?と思った時にはセカンドオピニオンという制度を導入している会社もありますので、調査結果をもって検証することも建築会社さんと相談しましょう。

地盤は固まりますが、調査するまで費用が固まらないというのは何とも歯がゆいですが、安くはない費用ですので、しっかり頭に入れておきたいものですね。