世界的に広がっている新型感染、世界各地で発生している大規模災害、人手不足などの悪い要因が重なって、住宅の材料費がみるみる高騰している模様です。

住宅建築の中でもメインの材料となります木材(プレカット)の値上がりが止まりません。

木材高騰の新聞記事
日刊木材新聞 2021年12月14日(火) より
🌲10年前の価格の2倍にせまる?

米国での在宅需要の増加により、都心の集合住宅から郊外の一戸建てへと移住する人が相次いだことによる木材需要、更なるコロナ対策ということで、住宅ローンの金利を引き下げたことにより市況が活発化して木材価格が高騰しています。

同様にヨーロッパ諸国でも木材需要が高まり、中国では景気拡大により今後はアメリカ以上に木材市況に影響を与えると言われています。

私が新築建売住宅に関わっていた頃の価格と比べても、30坪に満たないコンパクト住宅でも、木材の価格が1.5倍以上に跳ね上がっているような気がします。プレカットが材料費に占める割合からしても百万単位での値上がりということになります。

値上がりだけでなく、材料が入ってこないという問題も発生していて、ぎりぎりで金策をしている会社であれば、建築が進まずにお金が入ってこないと倒産というリスクも恐れなくてはなりません。

輸入材が6~7割を占める中で、利用用途の多い国産材にシフトできる状態でもないので、早期に落ち着くことを願うばかりです。

🌲価格が上がるのを少しでも補填したい

住宅ローン減税の改正が行われる予定ですが、控除率は下がりますが、控除期間が延長されますので、年収2000万円以下の方であればトータルの減税額は増える可能性があります。

一方これまで有利とされてきた3000万円以上の高所得者は恩恵が減ることになります。

その他、すまい給付金最大50万円も2022年12月末までの入居まで延長されました。

また、過去にあったエコポイントや最近まで実施されていたグリーン住宅ポイントのような制度も新たに用意されています。その名も「こどもみらい住宅支援事業」です。

こどもみらい住宅支援事業の概要

材料の高騰が気になるところではありますが、今の超低金利や各制度を利用してトータルでの住宅購入の検討の必要性が出てきました。

弊社でも材料の高騰に対しては何とも手立てのしようがございませんが、金融機関との金利相談や各種制度のご提案により、何とか価格の高騰に対抗できるような計画をご提案させていただき、住宅購入をあきらめることのないようにお手伝いさせていただきたいと思います。

例えば、消費増税の補填としての住まい給付金が使えるうちに住宅購入を検討されることをおすすめします。