日本人にとって夢のマイホームと言えば、新築住宅または新築マンションを検討する方がとても多いと思います。
理由は何と言っても新しいからキレイで安心ということでしょう。価格が高くても満足度が上回り、資金が間に合えば購入に値するといったところでしょうか。
🏠欧米に比べてメンテナンス意識が低い
欧米では中古住宅の流通が活発です。
その理由は家をマイホームという考え方ともうひとつ、資産としての意識も強く、建物の維持向上の意識が高く、自らが資産価値を守っているのです。住み始めてからのメンテナンス履歴を記録して、不具合箇所を認識しながら適切なメンテナンスを施していることも珍しくありません。
もっとも新築の普及が日本に比べて極端に少ないので、必然的に中古住宅の購入を検討することになるので需要も高くなります。
国内でも政府が音頭をとって、中古住宅の流通促進に力を入れていますが、新築住宅の建築も旺盛な中ではなかなか浸透していかないような気がします。
個人所有で欧米並みに維持メンテナンスが施されている中古住宅は稀で、一部再販業者がリフォームして再生住宅として販売している事例がある程度です。それでも使える状態であれば配管まで交換するという事例は少ない気がします。
🏠将来的な不安が中古住宅のデメリット
新築住宅であれば、使い方にもよりますが少なくとも15~20年くらいは大きな不具合は出ないでしょう。最近の建材や配管材は劣化しにくい素材が使われていますし、特別なメンテナンスをしなくてもそこそこ維持できるものとなっています。
それに比べて中古住宅は、古い素材の建材が劣化していたり、配管が劣化していつ破損するかという不安がつきものです。それでも中古住宅の購入を検討する多くの方は、最初から補修や改修を予定した上で検討します。
中古住宅のメリットは何と言っても新築住宅に比べて価格が安いということです。そこに改修費用などを積算しても、新築住宅を購入するよりは安く済むケースがほとんどかもしれません。
最近ではあまり見られないような古風な間取りが気に入ったり、立地が希望通りという理由があれば、尚更良い買い物となることでしょう。
中古マンションに関して言えば、主な配管関係は共用部分となり管理組合にてメンテナンスを施していますので、一戸建てよりも不安は少なく、立地が良ければ検討の価値はあると思います。
中古マンションは立地が何よりで、あとは共用部分の管理がしっかりしていればきっと良い買い物になるでしょう。